パプリカ (新潮文庫) | 康隆, 筒井 |本 | 通販 | Amazon
精神医学研究所に勤める千葉敦子はノーベル賞級の研究者/サイコセラピスト。だが、彼女にはもうひとつの秘密の顔があった。他人の夢とシンクロして無意識界に侵入する夢探偵パプリカ。人格の破壊も可能なほど強力な最新型精神治療テクノロジー「DCミニ」をめぐる争奪戦が刻一刻とテンションを増し、現実と夢が極限まで交錯したその瞬間、物語世界は驚愕の未体験ゾーンに突入する!
見たことないけどアニメが名作らしいので、興味を持って原作小説を読んでみた。
精神医学研究所に勤める千葉敦子は、少女セラピスト「パプリカ」として活躍しトラウマを抱える患者を治療していく。しかし同僚が発明した治療器具「DCミニ」が盗まれたことにより、研究所内で争いが勃発。現実と夢の世界が交錯していく。
序盤はインセプション、後半はGANTZっぽい話だと思ったが、「パプリカ」は1993年に出版されたSF小説とのことでこっちの方が先だろう。
序盤の夢からトラウマを丹念に探していく「夢探偵」部分は正直かったるかったが、研究所内のライバルが攻撃を仕掛けてきて話が加速していった後半は楽しかった。
おじさん主人公達(大企業の専務、警察幹部等など)に特別な魅力は感じられず、千葉敦子=パプリカがそんなおじさん達に夢中になるところに違和感。単におじさんに都合のよい女ではないか。裏があるのかと思ったが、特に何もなかった。
アニメでそこんところどう描いているのか確認したいところ。