Netflixで映画「アナイアレイション」を観た。Wikipediaによると、2018年に公開された米英合作のSF映画で、監督はアレックス・ガーランド、主演はナタリー・ポートマンが務める。
生物学者のレナが突如現れたシマーとよばれる謎の領域に調査隊の一員として乗り込み、想像を絶する状況に対峙するというストーリー。調査隊はそれなりの装備を調えてシマーに乗り込むのだが、エイリアン2の宇宙海兵隊のような圧倒的な武力を携行することはできずかなり心細い装備で、未知の領域に臨まなければならない(一応シマー内部で機器が誤動作するという説明あり)…。
原作小説の「全滅領域」を含むサザーン・リーチ三部作(早川書房)を読了済みだったので、ストーリーがどのように映像に落とし込まれていたのかが興味深い点だった。原作の表現する異常な状況を文字だけで想像するのは、かなり困難な状況だったからだ(?)
結果主人公の知性を感じさせるキャストは説得力があり、自然の美しさ、クリーチャーの造形も及第点で納得した。ただし全てを明瞭に説明するタイプの映画ではないので、単なる娯楽作を求めると期待外れに終わるかも。でも原作もそうなのです。
Wikipediaによると、サザン・リーチ三部作の映画化権が購入されたとあり、アナイアレイションは第一作目の「全滅領域」だけを参考にしているとのこと。続編がでてもおかしくない雰囲気だけど二作目の「監視機構」はかなりオフビートな雰囲気で、さらに一般受けしなさそうである。