タンジェント / グレッグ ベア

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タンジェント (ハヤカワ文庫SF) | グレッグ ベア, 山岸 真, 山岸 真, 酒井 昭伸, 他 | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

カリフォルニアの草原の古びた農家で、少年は四次元空間の視覚的イメージを研究する老科学者と出会った。四次元空間では立方体や球はどんなふうに見えると思う?そう問いかけられた少年には、実際に四次元空間が見えていた。もともと音楽好きの少年は、四次元空間へ音楽のメッセージを送るのだが…。ヒューゴー、ネビュラ両賞に輝く表題作など、人気作家ベアの多彩な魅力を伝える8篇を収録した日本版オリジナル短篇集。

グレッグ・ベアは「ブラッド・ミュージック」で有名なSF作家だが、これまであまり読んだことはなかった。

今作は短編集で全体的にファンタジー色が強い感じ。アイデア的には飛び抜けたものは感じなかったけど作品が発表された年代(1970年代から1980年代)を考慮するとしかたないかも。

表題作は、ヒューゴー、ネビュラ両賞に輝きレビュアーの評価も高い。四次元空間を何故か認識できる少年が四次元生物へ音楽のメッセージを送ってしまうというもの。四次元世界が三次元世界に接する様子を描写する。
少年が四次元を何故認識できるのか、その理由に関して一切触れてないところがファンタジーっぽいところか。

正直自分好みの作家かまだ判別がつかないので今度は長編も読んでみたい。