第四の扉 / ポール・アルテ

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第四の扉 (ハヤカワ・ミステリ文庫) | ポール アルテ, 平岡 敦 | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

> オックスフォード近郊の小村に建つダーンリー家の屋敷には、奇妙な噂があった。数年前に密室状態の屋根裏部屋で、全身を切り刻まれて死んだダーンリー夫人の幽霊が出るというのだ。その屋敷に霊能力を持つと称するラティマー夫妻が越してくると、さらに不思議な事件が続発する。隣人の作家アーサーが襲われると同時に、その息子ヘンリーが失踪。しかもヘンリーは数日後、同時刻に別々の場所で目撃される。そして、呪われた屋根裏部屋での交霊実験のさなか、またもや密室殺人が…。犯罪学者アラン・ツイスト博士が、奇怪な事件の真相を暴く。

ポール・アルテの作品としては「狂人の部屋」に次ぐ二作目の読了だが、「第四の扉」の方が先に書かれた作品らしい。「コニャック・ミステリ大賞を受賞」とのことで、評価も高い作品のようだ。

オックスフォード近郊の村にあるダーンリー家の密室状態の屋根裏部屋に幽霊が出現するという噂が流れる。そこに、霊能能力を持つとされるラティマー夫妻がひっこしてきて、さらに不思議が出来事が起こっていく。密室、ドッペルゲンガー、降霊実験など、現実離れしたイベントがこれでもかと発生するなか、物語全体の構造を揺さぶる事実が発覚する。

ポール・アルテはフランス人だが、イギリスを舞台に本格推理小説を書く珍しい作家らしい。今作は、最初からあらゆる出来事が胡散臭く感じられ(それは作者の狙い通りかもしれないけど)、作品世界に今ひとつ入り込むことができなかった。タイトルになっている「第四の扉」に関しては肩透かし感も。探偵役の犯罪学者アラン・ツイスト博士の登場も非常に遅く、キャラ立ちもしてないように思う。

日本人ならば日本人作家の本格ミステリを読んだ方が入りやすく楽しいかも。
ポール・アルテ作品はKindle Unlimitedにまだ何作かあるので、評判が良いものからチャレンジしてみたい。