忍者丹波大介 / 池波正太郎

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Amazon.co.jp: 忍者丹波大介 (角川文庫) 電子書籍: 池波 正太郎: Kindleストア

秀吉の死去により、世はふたたび戦乱の暗雲に覆われる。丹波大介は、信義を失い、生き残るため、かつての主にすら刃を向ける甲賀忍者に見切りをつけ、己の信ずる者のためだけに闘うことを心に誓う。伊賀のみならず、甲賀すらも敵にまわす孤独な闘いの日々。時あたかも関ケ原の決戦前夜。大介は石田三成、真田昌幸・幸村父子に己の命運を賭けて家康暗殺を決意するが……。“忍者の戦国史”として永く読み継がれる傑作時代長編。

忍者ものは結局歴史を改変できないという制約がかなり厳しいかも。関ヶ原の戦いという日本で最も著名な出来事を描いたせいで、どのように事がすすんでいくのが大部分はネタバレしているからだ。

丹波大介がいかに真田家のために縦横無尽に活躍しても、結局徳川家康の天下がくるのはかえられない。忍者が活躍しても違和感がない程度のマイナーな歴史という点では、最初の忍者物「夜の戦士」の方がまだ興味深かった。

同じ時代を描いた「真田太平記」が名作らしいのでそっちも読んでみたい。